IKUNO×グローバル 10月号 シンガポール



糸川 stella(イトカワ ステラ)さん
(生野出身の勝博さん、長男、長女の4人家族)
シンガポール出身。シンガポールで赴任中の勝博さんと出会い結婚。そして7年前に2歳の長男を連れて生野区へ。家では英語と関西弁が飛び交う生活。


インタビューのためにご自宅を訪ねると、元気なワンコが2匹、ちょっと照れた顔がかわいい息子さんと娘さん、そして笑顔のステラさんと勝博さん、家族みんなで迎えてくれた。なんとも賑やかであたたかい。

―生野に来た当時は?

学生の頃からSMAPやKinKi KidsなどJ-POPが好きでよく聴いていました。そんな日本に来るなんて。だけど実際、生活感あふれる生野での暮らしは戸惑いでいっぱいだった。友達もいなくて寂しかったです。長男の幼稚園の送り迎えやイベントに参加してるうちに、お母さん達とも知り合いに。今では大切な友達。日本語の会話が楽しめるのも長男のおかげかも。こどもってすごく早い!


日本に来た時は2歳だった息子さん、当時は家の中では英語で話をしていた。でも幼稚園でみるみる息子さんの日本語が上達し、家でも日本語の割合が増えていったそうだ。「だから私もこどもと話しているうちに、日本語が楽しくなって来たかも」と。そして「大阪弁は難しいしけど、音が面白い!」とも。印象に残る大阪弁は『なんぼ』。「これなんぼ?が、これいくら?と一緒やなんて!面白くないですか?」と。はじめてネイティブな『なんぼ』に出会った時、ホントに意味がわからなかったと笑って教えてくれた。


―シンガポールでの暮らしは?

すごく忙しかった。銀行で働いていたけど、仕事ばかりの毎日で、自分の時間とかあまりなかったかな。今とは大違い。家で料理とかもあまり出来なかったな。今は何でも作りますよ。シンガポール料理はもちろん、おでんとか和食も。あと、息子と書道教室に通ってます。書道っていいですよ、なんだか集中力が身につく感じ。


通っている書道教室は地域の生涯学習ルーム。ステラさんが見つけて、友人と息子さんを誘って通いはじめたそう。確かに集中力が要りそうだ。この緊張感と没頭する時間が心地いいのだとか。



―生野ってどんなところ?

すごく多国籍。シンガポールもいろんな国の人が集まっているんだけど、そこが似てると思う。いろんな国の言葉がしゃべれるお母さん達がいたり、いろんな国の食材も簡単に手に入ったり。生野っておもしろい。あと、生野でできた友達は、みんな本音でどんどん言ってくれる。私も素直に思ったことが言える。そんな本音を言い合える生野での暮らしは、居心地が良いんです。


今では、家族ぐるみで仲良くなった友達のご家族を、4人と2匹の家族でお迎えして、ステラさんが腕を振るうシンガポール料理をみんなで楽しんでいるのだとか。インタビュー中に少し頂いたシンガポール料理は、今思い出してもまた食べたい。


最後に好きな日本料理は?と聞くと「お好み焼き!!あれ大好き」と。シンガポールで食べたお好み焼きはイマイチだったらしく、生野で食べたお好み焼きは驚くほど美味しくて、来日当初は、毎日買って来て食べていたとのこと。
もしかしたら、はじめてのネイティブな『なんぼ』も、そのお好み焼き屋で聞いたのかもしれないと思い、その光景を想像してちょっと楽しい気分になりインタビューを終えた。





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