田島中学校「ピンチをチャンスに!」〈後編〉

 

田島中学校「ピンチをチャンスに!」〈後編〉

 

 生野区役所地域まちづくり課が区内の「特色ある学校の取り組み」をご紹介します。

 

 前回に引き続き、緊急事態宣言という状況の中で、「ピンチをチャンスに!」を合言葉に、オンライン授業など『新しい学びのかたち』にチャレンジする田島中学校の取り組みです。

 この記事は、後編となっておりますので、前回の記事を未読の方はぜひこちらからご覧ください

田島中学校「ピンチをチャンスに!」〈前編〉 (team-ikumin.blogspot.com)

 

 それではどうぞ!

 

1人1台学習者用端末を活用した双方向型オンライン授業

 緊急事態宣言期間中の令和3年4月30日、田島中学校では、1人に1台貸与されている学習者用端末を活用した双方向型オンライン授業が行われました。

 

1、2年生が社会、3年生が数学の授業です。

 

社会の授業では、先生はパワーポイントを使用して授業を進めていき、生徒は事前に配られたプリントの穴埋めをしていきます。また、数学の授業では黒板を使って授業の配信を行っていました。

授業中、先生は、2台の端末を同時に使用しながら授業を行います。1台は配信をするための端末で、もう1台の端末は、生徒がきちんと授業を受信できているのかを確認するためのものです。

                   

1年生社会の視聴画面
3年生数学の配信→

            

 

 生徒は端末のチャット機能を使用し、わからないことを質問することができます。また、通常の授業と同じように、先生から生徒に質問したりできるので、双方向コミュニケーションが実現しているのが印象的でした。

         ↓ 2年生社会の配信

        配信用端末(左)視聴用端末(右)

では、オンライン授業を受けた生徒、そして、授業を行った先生はどのように感じたのでしょうか?

 

実際にオンライン授業を受けた生徒からは、「オンラインのほうが集中できた」「またやってみたい」と、前向きな意見が多く見られました。

また、オンライン授業を担当した先生によると、ご家族が体調不良で学校に来られない生徒も授業に参加することができたそうです。他にも、一度に学年全体が、同じ授業を受けることができるので、時間の短縮にも繋がり、他の作業へ時間を割くことができるようになるというご意見もありました。

 

田島中学校では、今回に限らず、土曜授業でも双方向型オンライン授業を行っており、生徒だけでなく、先生もオンライン授業の経験を増やしていくチャンスにしています。

 

□おわりに

いま、大阪市立の小中学生には、1人に1台、学習者用端末が貸与されています。

その中で、田島中学校では、生徒が『自学力(自ら学ぶ力)』を持った子になって欲しいとの思いで、学習者用端末を積極的に活用しています。

 今回、紹介した田島中学校の取り組みが、生徒にとって学習者用端末が、文房具のように当たり前に使われるきっかけになったらいいなと思います。

人気の投稿