いくのdeリノベ3月号 お気に入りの一脚を、素敵な空間で。

田中さん夫妻と息子さん。
1階の工房にて。
巽公園から500mほど南へ下ったところにある「椅子屋sheep(シープ)」。田中一貴(かずき)さんが、兄の琢己(たくみ)さん、妻の綾子(あやこ)さんと共に経営するお店だ。一貴さんと琢己さんが椅子の張り替えや、オリジナルソファの製作を担っている。1階が工房、2階がソファや椅子のショールーム、3階が居住空間となっている。



入口はシャッターを取り外して温かみのある木製の引き戸に変更。
購入したガラス戸に合わせて、一貴さんがレールや木の板を取り付け、素敵な入口に仕上げた。

昔から家具やインテリアが好きで、家具の販売店などで働いてきた一貴さん。椅子張りの仕事に興味を持ち、工房で修行したのち独立した。区内の別の場所で店を構えていたが、手狭になり新たな場所を求めていたところ、この物件に巡り合ったのが4年前のこと。もともとは照明を取り扱うお店で、1階が駐車場、2階が販売スペース、3階が事務所だった。

1階の工房。手前に手作り雑貨の販売や、オーダーの相談ができるスペースがあり、奥が作業スペースになっている。
備え付けの棚や、天井から吊るされた糸紡ぎのオブジェも一貴さんが作ったものだそうだ。

工房に並ぶ、綾子さんが手作りした雑貨。
トートバッグ、ティッシュケース、ヘアゴムやガーランドなど、端切れ・ボタンを使ったカラフルなアイテムが並ぶ。
ブランド名「oveja(オベハ)」は、スペイン語で羊(シープ)の意味。

張り替えを待つ椅子たち
工房には、椅子・ソファ作りのためのミシンや工具、色とりどりの布や糸が所狭しと並ぶ。
2階のショールームは、元からの黒壁を活かし落ち着いた空間になっている。
座り心地を確かめたり、自分の部屋にマッチするかイメージしたり、ゆっくりと吟味できる。

ソファのボタンがアクセントの椅子。

椅子屋sheepオリジナルのソファ&オットマン

今は使われていないレトロなミシンも、おしゃれな空間のスパイスになっている。

オリジナル商品には子ども用のチェア&オットマンも!
主なリノベーションは、3階の事務所を田中さん夫妻と1歳の息子さんの生活空間に変更したこと。壁や床を塗り替え、キッチンと風呂を設けた。空間を間仕切るためのカーテンやパーテーション、大きなソファは一貴さんのお手製。テレビ台も、木の上からクッション材をつめて布張りした。子どもが頭をぶつけても安心だ。布張りの技術が部屋の随所に活かされている。

3階の生活空間への入口。
淡いグリーンとすりガラスが素敵な扉。
扉を開けると、リビングダイニングが広がっている。
壁や床はご夫婦で塗って仕上げたそう。
ソファやカーテン、棚など一貴さん手作りのものがあちこちに!
布張りしたテレビ台。小さなこどもが、ぶつかっても痛くない。
キッチンにこどもが勝手に入れないようにするベビーゲートも手作り!
取材のときも、息子さんが安心して元気に駆け回っていました。

オーダーメイドソファは、座り心地や生地、大きさなど、お客さんのニーズを聞き取り、一から形づくっていく。その工程がとても楽しいと話す一貴さん。今は、家具屋や工務店からの依頼がほとんどだが、個人からの依頼も歓迎なのだそう。いろんな人に来てほしいとの思いから、椅子作りや端切(はぎ)れを使った小物作りのワークショップも計画中。お気に入りの一脚を探しに、ふらっと寄ってみてはいかがだろうか。


※ご紹介している「椅子屋sheep(シープ)」さんは2021年2月、池田市に移転しました。

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