いくのdeリノベ9月号 つながり、広がる場所




北巽駅から徒歩5分ほどの住宅街の中、静かにたたずむカフェがある。ここは、店主の長谷川さんが、マンションの1階部分を借り、3年前にオープンさせた店。店名の黒文字のロゴと、白壁に映えるグリーンや雑貨が訪れる人を迎える。


 もともとは、喫茶店だったこの店舗。傷みのあった床を全面的に張り直し、ハイカウンターを設けた。店内の壁は白を基調としつつも、広いキッチン周りには深いグリーン、グレー、ブルーが配色されている。落ち着いた色合いにもかかわらず、店内が明るい印象なのは、日当たりのよい立地であることが計算されているから。店の奥にはソファ席があり、素敵な大人の雑貨に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごすことができる。

カウンター席もあり、ひとりでふらっと立ち寄れる。


お店に飾られている植物たち。

 長谷川さんは、結婚を機に遠方からこの地に越してきた。親しい知り合いがいない中、3人の子を産み子育てに追われる日々。そんな中、近くで赤ちゃんを抱っこしてでも、気楽にいけるオシャレなカフェがあったら、と感じていた。もともとカフェ経営に興味のあった長谷川さんは、この物件と巡り合ったとき、その思いを乗せた。
 店内には、手作りとは思えないほどハイセンスなアクセサリーや、赤ちゃんグッズが並ぶ。これらは、近所に住むママたちの作品で販売もされている。「自分でお店を構えるのはハードルが高いけど、ここで少しでも可能性が広がるんだったら」と長谷川さん。



手作り雑貨もセンス良くレイアウトされ、
店の雰囲気と調和している。
小物入れ(左下)はペイント加工でアンティーク風に。
赤ちゃん・子ども用のスタイや帽子、水筒の紐カバーなど、ママならではの便利で可愛い作品もたくさん。

3周年を機に仲間とともにDIYリフォームし、さらに素敵に生まれ変わった店内。ワークショップやイベントも積極的にここで行われている。この店を通じて人のつながりが少しずつ広がっていく。そう願っていた長谷川さんだからこそ、人を温かく柔らかに迎える雰囲気がここにはある。



お客さんから視線が一番集まるキッチンは、壁の色が印象的。



お店の奥のソファ席。実は扉もアンティーク加工されたもの。
もとは飾りのないシンプルな扉だったそう。

扉の横にはベル・・・
ではなく紙コップをペイントして金属風に見せたもの!
工夫を凝らしたDIY小物を探すのも楽しい。


店主の長谷川さんが温かい笑顔で迎えてくれます。



もと鶴橋中学校で8月3日(土)に開催された第2回「IKUNOみんなの学校」にも参加されていました!

準備中の長谷川さん。
普段お店に並べきれない商品も販売。

可愛くておしゃれな子ども用のスタイや帽子、雑貨もたくさんありました。



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