いくのdeリノベ1月号 DIYで広がる楽しい毎日・自分らしい暮らし。





 
代表の川村さん。工房の前で。


北巽駅から5分ほど歩いた住宅街の中にある「DiyStudio杭」。木の観音(かんのん)扉(とびら)を開けると、その名の通り、ずらりと工具が並ぶDIYの工房スペースが広がる。もう一つの扉は、2・3階に住むシェアハウスの住人たちのコミュニティスペースにつながっている。



角材の切れ端を使った大きなアート作品。
川村さんのセンスが光る。

DIYが詰まったコミュニティスペース。
奥には川村さんの居住スペースもある。
コミュニティスペースのキッチン。DIYで、アンティーク加工をした板を貼ったり、
調味料入れを作ったり、生活感が感じられないように工夫を凝らしている。
この工房を運営するのは杭の代表の川村さん。東北の被災地で大工とともに家を補修する作業に携(たずさ)わった。それが、本格的に内装・DIYを手掛けるようになったきっかけなのだそう。3年前、「シェアハウス一棟をリノベしてみないか」と、東北のボランティア時代の友人からの誘いがあった。この建物のオーナーであったその友人と、もう一人の友と一緒に、この場所を作り上げた。


大学卒業後、海外を周る中、地元で起きた震災について
改めて考え、帰国後被災地での活動に携わったのだそう。
築40年を超える4階建てのビル。ガレージだった部分をDIY工房にリノベーション。様々な機材や工具が美しく並べられている。「ここで、なんでも作れる。」と川村さん。木製のアート作品、こども用の木のおもちゃ、組み立て式の屋台やこたつなど、いろいろなものを見せてくれた。「廃材を使えば、安くて自分が欲しいものが作れる。」と楽しそうに話す。




いろいろな工具が並べられた工房。工房はレンタルができ、工具も自由に使える。




穴を開けるための工具。

2・3階部分のシェアハウスには、あえてまだ手を入れていない空き部屋がある。未来の入居者と共にリノベーションするためだ。

シェアハウスのリノベ済みの部屋。
和室から洋室に変え、壁は、板を貼ったり、変化を付けた塗装をしたり、
遊び心が効いている。


4階の屋上は広々として、見晴らしがいい。竹林で竹を切る作業からスタートした巨大流しそうめん、工具の使い方から教える大きなウッドデッキづくり、こどもから大人まで一緒に楽しめるワークショップをここで開催してきた。


屋上で「ウッドデッキづくり」のワークショップが行われた時の様子。
ウッドデッキを前に立つ川村さん。
屋上は見晴らしが良く、遠くまで見渡せる。
屋上の片隅には、川村さん手作りの大きな椅子が。




川村さんが編んだアクセサリー。


木片とネジなどを組み合わせて作ったロボット。
「キボット」と命名された。

手作りの木のおもちゃ。丸みのある形は、
小さいこどもにもやさしく、あたたかみが感じられる。



持ち運びができる「ひとりこたつ」。ワークショップでも登場した。
電熱部分はないが、一人一人がこたつを持ち寄ってみんなで楽しむという提案も。
折りたたむこともできる。


「何にもないところから一緒にやろう!」心からものづくりを楽しむ川村さんは、この場所からDIYに親しみ、自分らしく暮らす仲間が増えることを願っている。



人気の投稿