いくのdeリノベ6月号:第二の人生は“かわいい”長屋とともに。
生野本通り商店街にほど近く、疎開道路から西に延びる路地をのぞけば、お店の看板が見えます。 |
生野西にある築85年の二階建て。祖父から店主の山田康夫(やすお)さんへと受け継がれた長屋を、お店として改装されました。
コンセプトは“明るい・清潔・かわいい”。
コンセプトは“明るい・清潔・かわいい”。
外観は、前面を白い木製フェンスで覆うことで、歴史を感じさせる和風の家のイメージをガラリと変え、店内は、白やオレンジの壁が明るさを演出しています。使えるものはなるべくそのままに、模様の入ったすりガラスなど、よく見ると昔ながらのものが。
作業場の中心にある柱もそのひとつ。「これが最初は邪魔でね。でもだんだん慣れてきて。これはこれで面白くなってきました。」と笑顔で話す妻の時代(ときよ)さん。
作業場の中心にある柱もそのひとつ。「これが最初は邪魔でね。でもだんだん慣れてきて。これはこれで面白くなってきました。」と笑顔で話す妻の時代(ときよ)さん。
白とオレンジが印象的で清潔感のある店内。 |
10年目を迎えたお店。三世代受け継がれた建物は、リノベーションされ「かわいい」と言ってもらえるようになりました。お店の前の道は、かつて商店街だったそうです。にぎやかだった街並みに思いを馳(は)せる康夫さん。お店であるこの場所に通ううちに、まちづくりへの関心が生まれ、現在は“空き家カフェ”にも参加されています。「住んでいる人が町の人と関わりを持って活動していけば、輪が広がり、町も活性化され、成長していくと思うんです。」と康夫さん。
生まれ変わったこの場所で、今日も朝からご夫妻のドーナッツ作りが始まります。