いくのdeリノベ12月号:クリエイティブな明るい我が家

第7回目の今回は、舞台美術スタッフの木村さんのお住まい。
桃谷地区の北部にある木村さんのお宅。入り組んだ道が多く、「一見さん」にはあまり知られない場所。
反面、行き交う袖が触れそうなこの距離が、
住民同士のコミュニケーションを自然に生みだす人情味あふれる場所。



長屋ならではの奥行きを活かし、一続きにした室内。
広々とした空間を日光が包むやさしい場所です。

3軒ほど連なる長屋の端、角地にあるご自宅は、町並みに溶け込んだ外観と打ってかわり、かなり個性的な室内。想像を裏切る開放感にまず圧倒されます。

入ってすぐの吹き抜けをはじめ、各所から惜しみなく光が差し込みます。さらに、庭付物件のメリットを最大限に活かしたサンルームは、光を取り込むことはもちろん、室内に居ながら外とのつながりを楽しむ“くれ縁”(外とはガラス戸で仕切られた縁側)として、いつでも庭を望むことができます。





窓がない場所も、とても明るい。


庭に面して作られたサンルーム。
窓ごしに望む庭は、絵画のようです。






芸術大学に通っていた経歴を持つ木村さん。演劇との出会いから現在の職業である舞台美術の世界へ進まれたといいます。「建築自体を学んだことはないんですが、舞台制作を通じて建築に触れる機会をもらいました。」とのこと。リノベーションにあたっては、大胆にも内装を全て取り払い躯体だけの状態にして、設計図を作らず、建築的なセオリーに縛られずに「思うがままに作った」と語ってくれました。



リビング部分はお子様のおもちゃが馴染むナチュラルな床。


ダイニング部分は、猫のごはん皿が映えるヘリンボーンの床。


いろんな色が楽しめるキッチン。

 その結果生まれたリノベーション後の室内は、壁を取り払うことで一続きの大空間としつつ、床材の張り方に変化をもたせることで、元の各部屋の独立性も残しておられます。味のある家屋、光さす吹き抜けなどモダンなアイデア、そして、日本家屋の伝統的な味わいがうまく混ざったお住まいから、芸術家としての感性の鋭さや妥協しないストイックさを感じる木村さんですが…。





トイレの床のタイル細工。もう職人技ですね!

天井にもこだわります!

廃材から生まれたパーティション

同じく廃材から再生したドア


「貧乏性なのか、ごみだと思っても廃材を捨てられないんです。廃材を利用しようと、4匹いる猫のためにキャットウォークを作りました。でも1匹しか上がってくれないんですよ。」と穏やかに話す木村さん。

「次は妻が作るこけしの作品を飾る棚をつくりたい」というお言葉と、くつろぐ家族が目に浮かぶお住まいから、木村さんの家族を大切に想うお気持ちを強く感じました。


愛猫たちのために作られたキャットウォーク
伺った日は利用者ゼロでした・・・


ご挨拶にきてくれた猫さん。




筆者の心を鷲掴みにしたオブジェたち





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