2017年8月14日月曜日

区長コラム:「一周まわって、新しい」生野区。

 お盆休みの最中ですね。 今日は1つ、お願いがあります。 離れて過ごす家族が集まったタイミングで、ぜひ「家のこと」を話してみてください!


生野区が昨年発行した『建替のすめ』、PDFも読めます!
http://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000396435.html

生野区では以前から空き家対策に取り組んでいますが、今後の目標として「これ以上空き家を増やさない」=予防を徹底しなければと思っています。どんな課題も、基本的に「予防(教育や啓発)」→「現状把握(リサーチやヒアリング)」→「発生後の対策」の3つの流れで考えないと、完全には解決できません。対策ばかりに追われていると、永遠にいたちごっこになりがちです。


生野区では、これ以上、新規の空き家を一軒も増やさない。


 難しいのは承知の上で、これぐらいの強い気持ちで「予防」にあたる啓発に力を入れなければと思っています。もちろん、すでに発生した空き家を相談につなげ、対策をしていきますが、「空き家になる前に何とかする」ために、広報活動も強化します。

家族で、お金や家の話はしにくいもの。
「この家、どうする?」と投げかけると、きっといろんな「できない理由」が出てきます。
「物置にしているから」「思い出が多いから」「いつか子どもが帰って住むかもしれないから」「処分にもお金がかかるから」「片づける時間も人手もない」

……わかる、わかります!
なぜなら我が家にも空き家問題がのしかかっているからです。もっと早くに知識を持ち、身内と具体的な相談をしておくべきだったと感じています。

空き家は何もしなければ「負債」ですが、手を入れたり、譲ったりすることで新たな価値を産みます。先日、テレビでも生野区内での取り組みがいくつか紹介されていましたね!民間の感度がいい人達の動きが、生野区に新しい風を連れてきてくれています。
「生野空き家活用プロジェクト」

 「こんな空き家、誰が借りるの?」と思うかもしれませんが、今、「リノベーション(ReInnovation)=価値の再構築」という考え方で、長屋や昭和レトロな古さを「新しい」と感じる人達によって、利活用が進められているのです。

それを、商店街単位やある程度のエリアで「点を線に、そして面につなげる」発想が「エリアリノベーション」です。
たまたま実家の鳥取県・浜村温泉に帰ったら、移住者からなる「パーリー建築」のみなさんが古い床屋とスナックをぶち抜いてリノベーション中!いろいろ教えてもらいました

 理想は、エリアをプロデュースする民間の会社やNPOが出てくるのが一番です。なぜなら、区長になってからずっと悩んでいますが、公務員は公平性・公正性・透明性を求められるゆえに、官民の壁を破った自由な動きがしにくいのです。いや、それでもやれることには挑戦したいと思っています。

 教育の世界にもいましたが、28歳で独立してからは自営業で広報や企画の仕事をしていました。商店街や商工会議所・商工会のビジネスアイディア発想法のセミナーで全国を回り、ビジネス書を2冊出しています。

 私のライフワークは「経済格差を教育格差にしない」こと(だからこそ教育環境整備も、教育上の意義を重視しています)ですが、格差解消のためには「地域経済が回って雇用が安定していること」「まちで働く大人に憧れ、働く意欲とイメージを抱くこと」も必要だという信条を持っています。

地元ビジネスの活性化と教育は、私にとって同じぐらい大切なものでした。


 「自分で仕事をつくる生き方」を当たり前にしたいと、起業塾の講師もやってきました。できるなら、自分自身で「生野の空き家×ビジネスを始めたい人」をつなげたい。「生野のものづくり企業×クリエイター×ネット販売」をつなげて新商品開発をしたり、多文化&多世代ごちゃ混ぜイベントをしたり……と、やりたいことだらけです。

ただ、やはり立場が足かせになります。できることから、1つずつやっていくしかありません。


 この盆休みに、その中でも最も私の得意分野である「ブランド戦略」に関して、案を練っていました。生野の魅力を再発見し、まちに活気を呼び込む。「生野ってええなぁ」という意識を共有するために、職員研修も始めています。


 私が生野区につけたキャッチコピーは、最近の若者言葉を取り入れた


「一周まわって、新しい。 生野区」


……というフレーズです。


昭和のまち並みが残る古さが、プラスになる時代が来ています。地元の方にはピンと来ないかもしれませんが、PRを仕事にしてきた私にとって、こんなに個性的で情報発信のしがいのあるまちはありません。新しい現代的なビルは、これからいくらでも作れます。しかし、歴史が作った路地の景色は簡単には作れないのです。


 試しに、画像ソフトでこんなインスタ用PR画像を作ってみました。




簡単な画像編集ソフトで、自作しました。どんどんいい写真を探してきます!



生野の良さを伝えたくて、始めてみました。


そうは言っても、区役所の知恵や予算や動ける範囲だけでは、まちの魅力向上は実現できません。主役は、区民のみなさんです。


すでに動き始めている動きを応援し、つながり、一緒に「生野リノベーション」を実現しましょう!


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生野のええとこ、読んだ本、ちょっと凹むできごとまで、気軽に発信しています。


〔発信:生野区長 山口照美〕