【イベント報告】やさしい日本語から、つながろう Tatami Talk(タタミトーク)を開催しました!

Tatami Talk(タタミトーク)


生野区には約60ヵ国の人たちが住んでいるのを知っていますか?
住民の5人に1人が外国籍で、外国籍住民比率が都市部で日本一なんです。

そこで、生野区役所では2018年8月より「やさしい日本語」からはじまる新たなコミュニティづくり事業「“やさしい日本語”から、つながろう」を立ち上げました。この事業は、“やさしい日本語”をコミュニケーションツールのひとつとして、「人と人」がつながるきっかけとなる取組みです。

2018年12月9日の日曜日、「やさしい日本語」によるコミュニティイベント「Tatami Talk(タタミトーク)」を開催しました。


会場は区民センター・リゲッタIKUNOホール。会場にはその名のとおり「畳(たたみ)」がいっぱい!その上にコタツもたくさんならべています。
そして、このイベントは参加者もグローバル。たくさんのこども達も含め約600人以上の、さまざまな国籍の方々が来場してくれました。






「話して、食べて、つながろう」

この「Tatami Talk(タタミトーク)」の醍醐味は、なんと言っても「話して、食べて、つながろう」です。
会場に来るとまず受付で、自分のルーツである国に応じた色のシールと、それを貼るカードをもらいます。もらったら、会場中から自分のシールの色以外の人と話してみよう。まずは「やさしい日本語から」。いろんな国の3人と会話できると、いろんな国の料理が食べられます。



写真は、ベトナムのご家族と韓国の方。とても楽しそうな雰囲気だったので一枚。
みんな楽しみながら、会話してシールを集めています。
韓国の方は「はじめは違う色のシールが欲しくて、いろんな人に積極的に話してて。あの人が金色だよとか、会場の人と情報交換したり。気が付いたら、いろんな国の人とおしゃべりすること自体が楽しくなってきたんです。」と。


コタツに入って、話をしてシール交換。会場のあっちでも、こっちでも会話を楽しんでシール交換。みなさんの楽しそうな会話が、会場中に広がって、会場は、なんだかあたたかい雰囲気につつまれていました。

料理を食べてつながろう!

会場では、イベント準備段階から参加してくれた生野のまちの各国料理店が、それぞれの国の料理を提供してくれました。


ベトナム料理を提供してくれたアンさんは「大勢の人が会場に来ていてびっくりです。この会場に来ているみんなで、食べ物と文化と言葉を交換できるなんて。ホントに楽しいです」と。

ステージはいろんな国の文化で盛りだくさん!

その他ステージでは、各国の伝統舞踊を披露したり、民族衣装でのファッションショーなど、会場は大いに盛り上がりました。





ステージの間近で見ていた山本さんとホアさんは「舞台に上がっている人たちはみんなノリノリで、この場この時間をめいっぱい楽しんでいるのが伝わってきたよ。見ているこっちも楽しくなってきた。」と、笑顔いっぱいで教えてくれました。


また、ファッションショーに出演したフィリピンのオリーブさんは「実は一緒に出演したみんなで、事前に歩く練習していたんです。本番はすごく緊張してしまって、うまく歩けなかった。でも、それを超えるくらい気持ちよくて楽しくて。会場のお客さんの、たくさんの拍手が本当にあたたかくて、やさしくて、うれしかったです。あと、他の国の民族衣装がみんなとても綺麗でびっくり。着物、着てみたい!」と、興奮冷めやらぬ笑顔で話してくれました。


その他、会場ではステージ以外にもたくさんのプログラムが行われており、来場者はそれぞれの国の文化に触れていました。

最後は、世界の楽器で音楽セッション!

会場のあちこちではじまった各国の音楽は、徐々にステージに集まり、ゆっくりひとつの曲となり、会場全体が大きな拍手で包まれました。


最後にステージ中央で参加したダンさんは「最初は、出演者同士で、打合せも練習もしていなかったから、不安だし、足を引っ張るかもと思って、出るのを遠慮したかったんだ。でも、当日、その場でみんなのリズムが合わさっていくのが楽しくて。自分のリズム、他の国の人たちの音楽が、みんな寄り添って、気持ちいい。感動したよ。それに、いっぱいの拍手ももらって本当にうれしかった。ありがとう。」と、笑顔で握手をしてくれました。


当日、こども達を含め600人以上のさまざまな国籍の方々が来場し、Tatami Talk(タタミトーク)は大盛況のうちに終了しました。


やさしい日本語から、つながろう



Tatami Talk(タタミトーク)に遊びに来てくださったみなさま、ご協力いただいた店舗のみなさま、準備段階からワークショップに携わってくださったみなさま、Tatami Talk(タタミトーク)、無事に開催することができました。本当にありがとうございました。


Tatami Talk(タタミトーク)会場でお配りしておりました缶バッジのデザインは、Webで公開しております。また、このデザインは「やさしい日本語『話します』」と「やさしい日本語『話してください』」の2種類あり、国籍やルーツ、日本語が得意・不得意にもこだわらず、「人と人」がつながるきっかけとなるひとつのツールとして好きな方を選べるようになっています。
以下のホームページからデザイン使用条件をご確認の上、どうぞご利用ください。
そして、やさしい日本語から、つながりましょう。
http://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000448076.html#design


また、生野区役所では「“やさしい日本語”から、つながろう」の取組みに賛同していただいた協力店舗へは、「やさしい日本語『協力店』」ステッカーをお配りしております。
Tatami Talk(タタミトーク)会場で、各国料理を提供していただいたみなさんは、この取組みに賛同し、率先してご協力くださった店舗の方々です。他にもたくさんの店舗の方々に賛同いただいております。このステッカーをまちで見かけたら、ぜひ“やさしい日本語”から、会話をはじめてみてください。


そして生野区役所では、この「やさしい日本語『協力店』」を掲載した「“やさしい日本語”協力店地図」を、やさしい日本語、英語訳付、中国語訳付、ハングル付、ベトナム語付の5種類作りました。以下のホームページからダウンロードできますので、どうぞこちらもご利用ください。
http://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000448076.html#map


Tatami Talk(タタミトーク)での出会いを、一緒に、生野のまちで続けて、そして広げていってみませんか?


「“やさしい日本語”から、つながろう」の取組みは、まだはじまったばかりです。
これからも生野区役所は、区民のみなさんと“やさしい日本語”をコミュニケーションツールのひとつとして、よりたくさんの方がつながるきっかけとなるよう、取組みを進めてまいります。





この記事には「ベトナム語版」もあります。


また、生野区は Facebookから やさしい日本語で 情報を 届けています。
(いくのく は ふぇいすぶっく から やさしいにほんご で じょうほう を とどけています。)

どうぞ 確認して ください。
(どうぞ かくにん して ください。)
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