「広報いくの」2021年7月号8面 誰もが自分らしく生きられる社会へ



性的指向や性自認は人によって様々です


大阪市では、性のあり方に関係なく、だれもがありのまま受け入れられ、自分らしく生きることができる社会をめざし、性のあり方の多様性についての理解を深め、LGBTなどの性的少数者の方が直面している課題等を解消する取組を積極的に推進しています。

大阪市LGBT支援サイト

特定非営利活動法人カラフルブランケッツさんの活動を、令和2年2月に、「生野区持続可能なまちづくり支援事業」として認定しました!

≪生野区持続可能なまちづくり支援事業≫
生野区では、多様な協働による地域社会づくりを促進するために、多様な主体(民間事業、NPO、大学、市民団体など)が取り組むまちづくり活動の事業認定をし、広報支援などを行っています。
【認定事業】
マイノリティの安心できる社会への相互扶助システムの構築
~全ての人が安心して暮らせる社会へ~
今の日本の人口の約9%が、LGBTQ当事者だと言われています。話題になることも増えましたが、マイノリティと言われる存在であることは変わりません。そのせいで、法律で想定されていなかったり、ときにはひどいことを言われたり、困ることやつらいことがあります。それに1人で立ち向かうのは大変なので、みんなで集まって助け合い、ときには愚痴り合い、一緒に乗り越えていこうというのが、設立のきっかけです。若いときには、なんとかなっても、年を取るにつれて多くの困りごとが起こると予想できます。でも、そこから仲間を作るのは大変です。だから今のうちに友達や、仲間や、居場所や味方を、作りましょうという活動です。

LGBTQについて学びたい人、友達を作りたい人、LGBTQ当事者でなくても大歓迎です。 
理解し合い、助け合える場を一緒に作りましょう。
もちろん楽しみながら!
イベント参加のお申し込みや、お問い合わせ、講師のご依頼など、いつでもお待ちしております!

特定非営利活動法人カラフルブランケッツ
理事長 康 純香(こう よしか)さん
(写真:朝日新聞社提供)

(カラフルブランケッツさんのパンフレットより)

生野区HP
「第6回 生野区持続可能なまちづくり活動支援事業が決定しました!」
特定非営利活動法人カラフルブランケッツHP

LGBTQとは?

(カラフルブランケッツさんからいただいたLGBTQの説明)

LGBTQはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング/クイアの頭文字を組み合わせた、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)の総称として使われている言葉の1つです。(「Q」なしでLGBTという言葉が使われることもあります)
これは特定の「人」を指す言葉ですが、すべての人がもつ性のあり方の多様性に焦点をあて、性的指向と性自認(Sexual Orientation and Gender Identity)の頭文字をとってSOGI(ソジ)という言葉が使われることもあり、多様性を互いに認め合うことが大切です。

LGBTQ当事者の方からのメッセージ

カラフルブランケッツのメンバーでもある2組の方々から、メッセージをいただきました。

●大久保 希望さん(左)と大久保 暁(あきら)さん(右)


 LGBTQの人が悩んでいることの1つに、「誰にも言えなかった」ということが多く聞かれます。誰を好きになるか、自分の性をどう感じているかは個人の自由で、人は1人として同じ人はいません。
 私はトランスジェンダーで、戸籍上の性を女性から男性に変える経験をしました。皆さんとは少し違う生き方かもしれませんが、それも1つの個性として自信をもって生きています。現在は結婚6年目になり、パートナーと、その家族の理解もあって結婚することが出来ました。かんけい性はとても良好、いや良好すぎるほどです。温かく迎え入れてくださりとても幸せです。私の両親と、パートナー家族も仲良しで、私を通さず気軽に連絡を取りあえる関係です。
 人と違うと感じ悩んでいる人は、違っていいのです。そのままのあなたでいいのです。自分だけが経験できる自分の人生を楽しんでいきましょう。違いを認め合うことでいろんな、いじめ問題も無くなっていくと思います。
 誰にも言えず悩んでいる人が、1人でも少なくなる社会になることを願っています。
(大久保 暁さんより)
幼い頃の暁さん
結婚式の写真


●瓜本 淳子(じゅんこ)さん(左)と井上 ひとみさん(右)


 私達はレズビアン同士のカップルです。日本ではまだ法律上の結婚はできませんが、2015年に結婚式を挙げました。
 自分がレズビアンだとはっきり気づいた18歳当時は、将来像が思い描けず、式を挙げるにあたってカミングアウトするまでは不安もありましたが、私達の関係を友人や職場の人達に話しても自然に受け入れてもらうことができました。今は家を買ってパートナーや犬達と一緒に暮らし、日々働いて、休日はパートナーと過ごしたり友人に会ったりする生活を送っています。
 ご自身のお子さんが同性愛者である場合、心配する気持ちから現実を受け入れることができず、「そんな大変な生き方をしなくてもいいように治せるものなら『普通』になってほしい」と思う保護者さんの気持ちも分かります。しかし、その心配が偏見や差別の始まりだったりすることがあります。
 その「普通」は誰にとっての普通でしょうか。どんな人を好きになるのか、また、ならないのかという性的指向は自分で選べるものではなく、治せるものでも治すべきものでもありません。
 分からないだけで実はLGBTQの人達は身近にたくさんいます。まずLGBTQについて知ることから始めてもらえたら嬉しいです。
(井上ひとみさんより)

2015年に関西レインボーフェスタで同性結婚式を挙げた時の写真。
 公にカミングアウトをされました。



2018年に「大阪市同性パートナーシップ宣誓証明制度」を第一号で利用されました。
この制度は、婚姻と同等の法律上の効果があることを証明するものではありませんが、大阪市として、両当事者の方が、互いを人生のパートナーとして日常生活において相互に協力しあい、社会においていきいきと輝き活躍されることを期待して、パートナーシップ関係であることを宣誓されたことを公に証明するものです。
 パートナー証明書を持っていれば市営・府営住宅にも同一世帯として入居することができるほか、一部の保険会社では受取人にパートナーを指定できるようになったり、「同性パートナーであっても法律婚と同様に、手当やお休みをもらえる」社内ルールを設ける会社も増えてきています。
大阪府内では大阪市のほかに、堺市、枚方市、交野市、大東市、富田林市、貝塚市でも同様の制度があります。(令和3年4月1日現在)

また、大阪府自体としても、令和2年1月22日より、性的マイノリティ当事者の方を対象にした「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」を実施しています。これは、性的マイノリティ当事者の方が、お互いを人生のパートナーとすることを宣誓された事実を、大阪府として公に証明する制度です。くわしくは大阪府HPをご覧ください。

アライ(Ally)って知っていますか?

アライ(Ally)とは、アライアンス(Alliance)からきた言葉です。アライアンスは、「同盟・提携」を意味しており、アライは「性的マイノリティを理解し支援する人」という意味で使われています。
アライを表明する行動の1つとして、レインボーフラッグなどのレインボーグッズを目に留まるところに置いたり、身につけるという方法があります。「支援したい」という気持ちや姿勢があれば誰でも表明することができます。(レインボーカラーは性的マイノリティのシンボルとして使われています)

デスクの上にレインボーフラッグを置くこともアライの表明になります!



困っていることや、悩んでいることがあるときは相談してください。
電話06-6532-7830(大阪市人権啓発・相談センター) 
 平日 9:00~20:30/日・祝 9:00~17:00 
 (LGBT強化相談日は、第2・4金曜日です)
メールアドレス:7830@osaka-jinken.net
 ★メールはいつでも受け付けています!


【問合せ】
区役所地域まちづくり課 4階44番 
●「生野区持続可能なまちづくり支援事業」について 
  電話06-6715-9080 ファックス06-6717-1163 
●人権に関することについて 
  電話06-6715-9734 ファックス06-6717-1163


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