IKUNO×グローバル 12月号 スリランカ




HERATH PATHIRANNEHELAGE RUWINI DILUKSHI HERATH
(ヘラット パティラシネヘラーゲ・ルウィニ ディルクシ ヘラット)さん
スリランカ出身。1年前に来日し、日本語学校に通う。日本の大学に進学するため目下受験勉強中。

「こんにちは。はじめまして。ヘラット パティラシネヘラーゲ・ルウィニ ディルクシ ヘラットです。」と日本語で挨拶してくれた彼女は、明るい笑顔で凛とした印象だった。まだ来日して1年と聞き、その流暢な日本語に驚いてしまう。
そして名前。その長さ、もう一度聞き直すほど驚いた。

―お名前長いですね
そうなんです。でもスリランカではみんなこんな感じですよ。
HERATH PATHIRANNEHELAGE(ヘラット パティラシネヘラーゲ)は家族の名前で、スリランカでは5番目に多い名前なんですよ。日本での佐藤さんとか鈴木さんみたいな。RUWINI DILUKSHI HERATH(ルウィニ ディルクシ ヘラット)が私の名前で、みんなからは「ルウィニ」って呼ばれています。きれいな人っていう意味で親がつけれくれました。あと、家族の名前の最初と、自分の名前の最後が同じなのも、おもしろいってよく言われます。

そう言って名前を紙に書いて説明してくれた。アルファベットがほんとに長い。興味深いのは一緒に書いてくれたシンハラ語の名前。楽譜に書く音符や記号のようにも見える絵のような文字だ。「おもしろいでしょ」と、当たり前だがスラスラ笑顔で書いてくれた。
スリランカ、おもしろい。


―故郷はどんなところ?
海沿いの小さな漁村。田んぼがいっぱいあってお米もお魚も美味しいんです。みんなカレーが大好きで、朝昼ガッツリ夜軽めで3食カレーを食べます。わたしはイカのカレーが大好き。スリランカのカレーは辛いけど、ココナッツミルクが入っていて少しマイルドで食べやすいんですよ。日本のカレーも美味しいけど、ちょっと甘く感じます。あとスリランカでは、カレーは手で食べます。丸い大き目のお皿の真ん中に、ご飯を入れて、3種類くらいのカレーを周りにかけて、ごはんとカレーを少しずつ混ぜて食べるんです。手で食べるとよく味が混ざって美味しいんですよ。

スリランカのカレーは小麦粉を使わず、たくさんのスパイスが入っているそう。「だから重たくないんですよ」と。手で食べるのが難しいそうですと言うと、笑いながら「私はお箸を使うのが難しかったです。手も慣れたら大丈夫。うまく食べられますよ。ぜひスリランカのカレーを食べる時に試してみて下さい」と答えてくれ、ちょっとチャレンジしたくなって来た。

―生野に来て驚いたことは?
漫画がたくさん売っていることと、大人も漫画を読んでいるのに驚きました。私も漫画が好きなんですが、スリランカでは漫画は小学生くらいまでのこどもが読みます。だから大人の人も読んでいるのを見て、ホントにびっくりしました。あと自転車も。スリランカでは、大人はスクーターをよく乗るんですが、自転車はあまり乗らなくて。自転車はこどもの乗り物ってイメージがあったんです。でも生野では大人もこどもも自転車に乗っていて驚きましたが、今では私も自転車通学です。便利な乗り物ですよね。

そんな話を楽しそうに話してくれるルウィニさんを見ていると、ここで、はじめての海外でのひとり暮らしを楽しんでいるようだ。

―生野のまちはどうですか?
小学校の時の先生が「日本はきれなところだよ」と教えてくれたことがきっかけで日本に興味を持って。その頃から日本に来たくてやっと来れました。スリランカは一年中25℃から30℃くらいの気温で、ずっと花が咲いてる暖かい所なんです。日本には四季があって、去年はじめての秋に、近所のお寺で初めて紅葉を見た時、感動しました。本当にきれいで。秋の紅葉、冬の雪、そんな風にスリランカとの違いを見つけては楽しんでます。

―学生生活はどうですか?
日本語の勉強はむずかしいです。スリランカでは、みんな5才から英語を勉強するんです。だから英語は話せるんだけど、日本語はむずかしい。でも、がんばって勉強してます。目標は日本の大学に入ること。言葉だけじゃなくて、大学で日本の文化を学びたいなって。
今は勉強とアルバイトで毎日忙しいですが、休みの日は、友達とカフェに行ったり、公園に行ったりして過ごしています。近所の公園がお気に入りなんです。こども達がいっぱい遊んでいて、楽しそう。こどもってかわいいですよね。スリランカでもこども達が遊んでる公園が好きでした。

どことなく大人っぽいルウィニさん。彼女はスリランカで、なんと10歳から親元を離れ、進学校の寮で生活していたとのこと。凛とした印象は、幼いころに身についた自立心からだろうか。

―生野のまちはどうですか?
小学校の時の先生が「日本はきれなところだよ」と教えてくれたことがきっかけで日本に興味を持って。その頃から日本に来たくてやっと来れました。スリランカは一年中25℃から30℃くらいの気温で、ずっと花が咲いてる暖かい所なんです。日本には四季があって、去年はじめての秋に、近所のお寺で初めて紅葉を見た時、感動しました。本当にきれいで。秋の紅葉、冬の雪、そんな風にスリランカとの違いを見つけては楽しんでます。

二十歳とは思えない大人っぽさだ。最後に好きな日本の食べ物は?と聞くと「親子丼!あの甘辛い味が大好き!ふわふわの卵も!」とちょっと興奮気味に満面の笑みで答えてくれた。はじめて友達と親子丼を食べてから虜になったという。毎日でも食べたいけど、月一回の楽しみにしているそう。あまりのテンションの高さに、年齢相応の彼女が見れて、なんだかちょっとうれしくなってインタビューを終えた。




ルウィニさんから教わったスリランカ料理
 「イカカレー」の作り方もブログでご紹介しております。
ぜひあわせてご覧ください。

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