IKUNO×グローバル 11月号 フィリピン



OLIVE R KAWAIDA(オリーブ・ラモス・カワイダ)さん
フィリピン出身。大学で商学を学び、その後日本へ。生野には13年前に。
オリーブさんは、どんなことにも好奇心旺盛。お会いすると元気をもらえる。そんなオリーブさんは、いろんな国際交流イベントにひっぱりだこの人気者なのだ。



―故郷はどんなまち?
故郷はフィリピン北部の港まちなんです。漁師の町。そしてバナナ畑とマンゴー畑が広がっていて、のどかなまち。そこで母が食堂を営んでいました。たくさんの漁師が来て、毎日にぎわってました。兄弟姉妹は全部で14人、みんな母の料理が大好きでした。私もふくめて兄弟姉妹の全員に、聖書にちなんだ名前を父と母が付けてくれました。


14人いる兄弟姉妹とは驚いてしまう。大好きなお母さんの取り合いだったらしく、オリーブさんはよくお母さんのお店に入り浸っていたとか。そんな兄弟姉妹の中で、こどもの頃からオリーブさんが一番お母さんの料理が好きだったそう。



―フィリピンの料理はどんな料理?
フィリピンもお米をよく食べるんですよ。例えば朝ごはん。こどもの時の朝ごはんは、よくニンニクでご飯を炒めたものに、目玉焼きとソーセージを添えてました。こどもの頃から料理するのが好きで、朝から母の食堂を手伝っていたので、私の料理は、母仕込み。今でもフィリピン料理をよく作るんですよ。
鶏肉とジャガイモをトマトで煮込んだアフリターダ、ジャガイモ、もやし、ピーマンに合挽き肉を混ぜて揚げた春巻きルンピアもよく作って食べます。ルンピアって日本のコロッケの中身と似てるでしょ?でもね、フィリピンの揚げ春巻きはスイートチリソースを付けて食べるんですよ。あとニンニクの効いた醤油味のポークバーベキューも好きで、みんなと集まってワイワイにぎやかに食べます。

アフリターダ


ルンピア


ポークバーベキュー


さすがは料理好き、料理の話が止まらない。そんなオリーブさんの周りにはたくさんのフィリピンの方たちが集まってくる。「みんなで集まって、ごはん食べたり、バンドを組んで演奏会をしたり、みんなでイベントに出たりするんですよ」と話してくれるオリーブさんはいつも楽しそうだ。そうか、だからたくさんの人が集まって来るんだ。


焼いても焼いても追いつかないポークバーベキュー

―生野に暮らしてみてどうですか?
いろんな人に出会えるのが楽しい。最近本当にいろんな国の人がいますよね。週末教会に通っているけど、そこでもたくさんの外国の人がいますよ。もちろん日本の人も。私、中学の頃から弦楽器のバンドリンを習っていて、いまでも弾くんです。教会で知り合ったいろんな国の人とあちこちで演奏会をしたりして、音楽を楽しんでます。今では、知り合いから知り合いへと、人のつながりがどんどん広がっていくのが嬉しくて。そんな生野での暮らしを毎日楽しんでいます。


最後に好きな日本の料理は?と聞くと「ブリ大根!煮つけ。おいしいよね、ほっとする味。漁師のまち出身だからね。やっぱり魚を食べたくなるの」と。日本の料理を食べながら故郷も感じているなんて、なんだかうれしくなってしまった。そんな素敵なエピソードで、インタビューを終えた。






オリーブさんから教わったフィリピン料理
「アドボ」の作り方もブログでご紹介しております。
ぜひあわせてご覧ください。


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