音訳ボランティア「かたつむり」さんの音訳現場を直撃取材!


生野区の広報紙に、「音声版」があるのはご存知ですか?
文字が読みにくかったり、目が不自由な方のためにあるのですが、これは毎月、音訳ボランティアの「かたつむり」さんが、「文字」から「音声」に変えてくれているんです。


今年の5月から、「広報いくの」はリニューアルし、連載記事や特集記事のコーナーを作り、文章にも力を入れています!そんな私たちが思いを込めて書いた記事を、音声にしていただくことで、より多くの方に届いていると思うと、かたつむりさんには、本当に”感謝”の一言に尽きます!


今回、そんな「かたつむり」さんの音訳の様子を取材させてもらいました!


取材班が会場に到着すると、既に録音が始まっているところでした。録音中なので大きな音を立てないように、静かにお邪魔します。
ソフトに録音する川畑さん(左)と記事を読み上げる西井さん(右)


読み上げる担当の方と、隣でパソコンを使って音声を録音する担当の方で音訳をされています。
そして、他の皆さんは、読み上げる内容が合っているかチェックをされています。




音訳の場所は「生野区社会福祉協議会」の一室。区役所と目と鼻の先の距離です。

スムーズに音訳が進む理由は、事前に一度打ち合わせをして、当日来れるメンバーで、どこを読むかの分担を決めているからだそうです。
事前に練習されてきたのか、とても流暢に読み上げられています。


録音の間は緊張感が漂いますが、合間にはみなさんで朗らかにお話しておられて、とってもいい雰囲気で音訳が進んでいきます。


総勢21名のメンバーが活動している「かたつむり」さん。
この日は、7名の方がいらっしゃいました。



笹本さん(中央)


副代表の虎谷さん


会計の西井さん。
助成金申請のための書類作成やプレゼンのプロです!


おちゃめなポーズの田中さん


酒井さん


林さん
皆さん笑顔が本当にステキです。
かたつむりのメンバーの皆さんの年齢は、30~80代まで幅広く、お仕事をされている方、ボランティアの掛け持ちをされている方など、いろんな方がいらっしゃるそうです。

月1回の広報紙の音訳の日は作業が夕方まで続くそうですが、お昼ご飯は皆さん一緒に食べられるとのこと。和気あいあいとした雰囲気は日頃のコミュニケーションから生まれているんですね♪

さて、音訳は、10年ほど前に、音訳ソフトが入ってからすごく便利になったそうです。
以前はテープレコーダーに吹き込んでいたので、90分のテープにどれだけ入るかを計算するのも手間のかかる作業だったとのことです。想像するだけで大変そう。。。


そんな便利な音訳ソフトも、少しクセがあるそう。そこで、つい先月、西井さんがマニュアルを一から作成されたとのこと!
メンバーの皆さんに講習会まで開いてくれたそうです。説明がとてもわかりやすかったと評判でした♪
こうやって、日々進歩する音訳の技術がメンバーの皆さんに受け継がれていってるんですね。


音訳の様子を見学させていただいたあと、代表の川畑さんにお話を聞くことができました。
代表の川畑さん。包み込むような笑顔!


川畑さんは、かたつむりさんが発足した次の年の平成13年にメンバーに。新しい人がたくさん入ってきている今では、かなり初期のメンバーだそう。


川畑さんが、かたつむりさんのメンバーになったきっかけは、広報紙に掲載されていた音訳ボランティアの養成講座の記事を見て、講習会に参加したことだそうです。
「広報紙を見て」というところが嬉しいです!
講習会では、声の出し方や読み方の基本、アクセントなどを学べたそう。


音訳ボランティアに入った時と、介護ヘルパーの資格を取って働き始めた時が同じ時期だった川畑さん。2つ同時に新しいことを始めて大変ではなかったのかなと思いますが、「どちらも出会いがたくさんあって楽しいんです」と教えてくれました。人との出会いを大切にするお人柄が垣間見えました。


広報紙の他にも、かたつむりさんは、メンバーそれぞれが気に入った記事を持ち寄り、その中でみんながいいと思った記事を音声で吹き込まれています。
そして、広報紙の音声データとともにCDにして、視覚障がいをお持ちの方に送付されています。
CDを聞いている方からお手紙をいただくこともあり、励みになるそうです。
選ぶ記事には個性があり、それをみんなで読んで選ぶという作業は、感性がどんどん磨かれていきそうですね!


「目の不自由な方に、少しでも正確に情報を伝えたいと思って活動しています。みな、無理はせず出来る範囲で参加しています。メンバーも暖かい人ばかりなので、難しく考えずに参加してくれたら嬉しく思います。」
とメッセージをいただきました。



川畑さん、かたつむりの皆さん、どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。



★かたつむりさんが録音してくれている「音声版」は生野区役所のホームページから聞いていただけます!http://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000024048.html


★視覚障がいがある方で、ご希望の方には、かたつむりさんがCDを送付してくれます。
  申し込み窓口:生野区社会福祉協議会の生野区ボランティア・市民活動センター
           TEL:06-6712-3101 / FAX:06-6712-3001


 「音訳ボランティア養成講座」がもうすぐ始まります
  ご興味がある方はぜひお申し込みください!
  
  とき:10月16日(火)~11月13日(火) 毎週火曜日 10:00~12:00 全5回
  ところ:生野区在宅サービスセンター「おかちやま」(勝山北3-13-20)
  定員:先着10名(先着順)※10月4日時点で、まだ空きがあります!                  
  問い合わせ:生野区社会福祉協議会の生野区ボランティア・市民活動センター
          TEL:06-6712-3101 / FAX:06-6712-3001





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