区長コラム:区長1年目の終わりに。


 今日で平成29年度が終わります。

 4月に区長となってから、生野区のあちこちでたくさんの出会いがあり、応援していただいたり、時には叱られたりしながら走りぬいた1年でした。

 その伴走者としての竹沢副区長をはじめ、何名かの「チーム生野」のメンバーとも、今日でお別れとなります。それぞれの「持ち場」でまた、力を発揮してくれると信じています。特に副区長とは、土日の行事も多く、ひょっとしたら夫と過ごすより長時間一緒だったような気がします(笑)。

副区長と住みます芸人・田津原理音さんと一緒に、パーフェクト賞もらいました!一番がんばったのは写ってない小路企画総務課長ですが(笑)


 民間人校長になったときもそうでしたが、公募人材は基本的には「よそ者」です。民間における仕事観や市民感覚で、「これっておかしくない?」「なんでそうなってるの?」「変えたらええやん!」と、素朴な疑問を投げ続け、変化を起こす役目があります。


 そんな私に、さまざまな役所の事情を説明してくれ、変えるべきところは一緒に取り組んでくれるパートナーにこの1年恵まれたことは、とても幸せなことだったと思っています。


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 さて、この1年でした仕事はたくさんあります。中でも、大阪市こどもの貧困対策小委員会の委員長をさせてもらい、高校中退者のフォローや若年妊娠・出産のサポート、里親の拡充などの課題を取り上げることができました。次年度も引き続き、施策につなげていきます。


先日、生野区で学習支援やこども食堂など「こどもの居場所」を作っている、またはこれから作りたいみなさんとの情報交換会を開きました。時間が足りないほど、熱かった!



 また、在日韓国・朝鮮人の方たちとの歴史を踏まえながら、ニューカマーの急増に対してどう取り組んでいくかを、「やさしい日本語研修」なども進めながら考える1年でもありました。その他、将来ビジョンと地域福祉計画の策定、区政会議の改編、広報の強化、官民連携のシティプロモーション組織の立ち上げなど、盛りだくさんの1年でした。


 中でも、西部地域学校再編整備計画については、大きなミッションとして取り組んできました。最も優先すべきは、子どもたちの教育環境です。その観点から、単学級を解消してたくさんの仲間と出会い、子どもも大人(教職員)も学びあえる学校にしたいと説明会などの場で訴えてきました。
http://team-ikumin.blogspot.jp/2017/06/httpwww.html

 さらに、まちづくりや日本の人口動態を考えていくと、その観点でも再編の時期やどんな学校ができるかを、できるだけ早く示さなければ子育て世代が来てくれない、という懸念も強く持っています。

 その思いを、先日行われた区政会議で伝えましたので、まとめたものを掲載しておきます。


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 昨年末に出た『週刊ダイヤモンド増刊号 伸びる街&地域活力ランキング』という雑誌を取り上げ、関西の54位のランキングの中から24区をざっと読み上げました。1位は中央区、2位は西区、3位は北区、浪速、阿倍野、天王寺、福島……と見ていくと40番台に東成区は出てくるのに、生野区は出てきません。

 つまり、「子育て世代に選ばれるまち」になっていないのです。

 生野区に長年住んでいると「住みやすい」と言うのは当然で、まちの姿が客観視できなくなる。だからこそ、区長としてというより、私のようなよそ者が1年間、生野区に関わり、客観視して思う「生野区がこうなったらいいな」という夢を語らせてほしい。

まず、生野区には大きな土地が空かないので高層マンションが建って子育て世代が激増することはありません。区政三本柱の一つである「空き家対策」をしながら、戸建てへの建て替えやリノベーションを推進するしかありません。

  保育園には比較的入りやすいので、区の外から転入してくる可能性はあります。そこで、親同士のつながりが生まれ、地域の方に声をかけてもらって子育てすると、その土地への定着を考えてもらえます。

 別のエリアでは5000万円で70平米の高層マンション、生野なら3000万前後で戸建てが買える。交通の便は悪いと言われるものの、区内のどこからでも自転車10分圏内にJRや近鉄、地下鉄の駅があります。

選ばれない理由としては、生野区に「子育てのまち」のイメージが薄いせいもある。そこは、これからシティプロモーションで若者や子育て世代向けの情報発信をしてイメージを作っていくことが大切。

J:COMの生放送「ジモト満載!ええ街でおま!」で、生野区の魅力をアピールしてくれたみなさんと、司会の笑福亭鶴光師匠とパチリ。



保育所に入るために引っ越してきて、地域の人に「大きくなったねぇ」と声をかけてもらいながら育児を楽しみ、じゃあ、家でも買おうかなと思った時、次にネックになるのは「教育環境」です。

いい学校を作るつくると言いながら、一体、いつできるのかわからない。まちづくりの観点でも、「〇年に新しい学校がここにできます、教育内容を充実させます」という絵姿を見せないと難しいと思っています。

住宅価格と通勤時間というコストパフォーマンスに優れ、地縁もできやすい生野区なのに、教育環境がネックになっているのが残念です。

区全体の学力を上げつつ、学校再編を進めて子どもたちにたくさんの地域で共に育つ仲間と充実した教育環境をつくる。学校外でもものづくり企業や地域の協力で「体験的な学びにあふれたまち」を実現したい。

「生野で子育て」ってええやん、と思って住んでくれる人が増え、まちの力になっていく。そんな未来を描いています。

わくわくキッズものづくり広場・こども工作教室では、ものづくり企業や地域のみなさんによる「体験型の学び」があふれていました!

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 私はこの1年、説明会やいろんな場で学校再編に関して話もし、また職員と一緒にさまざまな質問にも答えて参りました。もちろん、これからも特に子育て世代の方や、地域活動をされているみなさんには、もっと情報が届くように努力しなければと思っています。

 学校跡地や通学路への不安、小規模校そのものの課題、これから小学生になるお子さんのいる方や、長年その地域を守る方の思いをお伺いしながら、「持続可能なまちづくり」について一緒に考えたい。

 その中には、区長でできることもあれば、決められないこと、できないこともあります。コミュニケーションを取りながら、まちの未来を共に描いていければ有難いです。


 「居場所」と「持ち場」のあるまちへ
私の居場所も持ち場も、生野区にあります。


 次年度も、公募区長としての視点を活かし、長年お住いのみなさんの“生野愛”をしっかり受け取め、職員一同よりよいまちづくりのために、前進していきます。
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◆生野区西部地域学校再編の最新情報はこちら↓
話し合いで出た意見が、準備会ニュースとしてまとめられています。

◆日経DUAL「ワーママ区長が行く!まちづくり最前線」↓
http://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/010600039/022700003/
第2回が掲載されました。「やってみよう!」がテーマです。
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区長インスタやってます♪
※最近、あちこちで「見てます!」と言われるので嬉しいです







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