「広報いくの」2021年5月号8面 日々悩みながら子育てをしているお母さん方へ

大阪市は、新生児訪問を大阪府助産師会に委託しています。
以下の内容は、生野区を担当している助産師の皆さんが訪問時にお母さん方から聞かせていただいた声です。
広報紙で紹介しきれなかったものも含めてご紹介します。
※助産師…出産の介護のほか、妊娠期や出産後のお母さんの健康指導・乳房ケア、新生児のケアなども担う専門職です。
 
赤ちゃんが一日中起きていて、睡眠不足になっていないか心配。  
・赤ちゃんが、起こさなければずっと寝ている。
・赤ちゃんが息をしているか心配で眠れない。
・授乳後30分以内で目を覚ます。
・泣いては授乳しているので一睡(いっすい)もできない。
・布団(ふとん)に寝かしたら起きるので四六時中(しろくじちゅう)抱っこしている。
・抱っこしていないと寝てくれない。
抱き癖がつかないか心配。
・日中に眠って夜に活動し昼夜逆転(ちゅうやぎゃくてん)している。
どうして泣いているのか分からない。
・授乳時の抱き方が分からない。
・授乳中に首や腰が痛い、肩がこる。
・おっぱいを離してくれないので1時間以上授乳している。
・おっぱいの吸わせ方が分からない。
・赤ちゃんがおっぱいを上手に吸えない。
・おっぱいの途中でむせてしまう。
・おっぱいを片方数分だけ吸って寝てしまう。
・おっぱいを嫌がり、背中をのけ反(ぞ)る。
・ミルクを嫌がり、おっぱいしか飲まない。
・一回のミルクを飲む時間が30分以上かかる。
・吸われると乳首が痛い。
乳首が切れたり傷ができている。
・授乳後のゲップが出ない。
吐き戻しが多い。
・赤ちゃんが泣いているのはおっぱいが足りてないからだと家族から言われ辛い。
おっぱいが張らなくなり出ているか心配。
おっぱいが足りているか分からない。
・赤ちゃんの体重が増えているか心配。
ミルクを補足する量がわからない。
水分補給に白湯などをあげなくてもよいのか心配。
・おっぱいやミルクを沢山飲ませても泣き続ける。
・おっぱいにしこりがある。
・乳首に白い点ができた。
・急に高熱が出ておっぱいが張って硬く、赤くなり痛みがある。
搾乳(さくにゅう)の手技やタイミングが分からない。
乳腺炎の予防方法が分からない。
・おっぱいはいつまで続けるのか分からない。
・おしっこの色が濃い、臭いがする。
おならがよく出ている。
うんちがオムツを替えるたびに出ている。
水様便で下痢(げり)をしているのではないかと心配。
うんちの中につぶつぶしたものがある。
うんちが緑色の時がある。
うんちが自力で出せない。3日間以上出ない時もある。
赤い顔をして唸っている。
・寝ている時にうなり声を出す。
・寝ている時に急に泣き出す。
おしりかぶれのケアが分からない。
湿疹(しっしん)のケア方法や受診のタイミングが分からない。
湿疹(しっしん)がひどい。アトピーではないかと心配。
・首周りが赤くなりジュクジュクして臭いがする。
・お風呂に入れているのに加齢臭がする。
お風呂に入れる時間が夜でも大丈夫か。
おへそが出ている。
・足の付け根が腫(は)れている。
鼻水が出たり喉に痰(たん)がからんだような音がする。
鼻詰まりのような音がする。
鼻詰まりのケア方法が分からない。
くしゃみを多くする。
しゃっくりが止まらない。
しゃっくりが多い。
むせるような咳をしている。
よだれが沢山出る。
・赤ちゃんが自分の手を舐めたり、口に入れて苦しそうにしている。
おしゃぶりの使い方が分からない。
・手の爪で顔に傷をつくったり、自分の髪の毛を引っ張り痛そうで心配。
・頭の形が絶壁になっていたり長く伸びている。
・頭蓋骨が凹んでいる場所がある。
・向き癖があり頭や耳が変形している。
寄り目になったり視点が合わないことがある。
・生まれてから赤いアザが出てきた。
・生後2カ月過ぎても黄疽(おうだん)が残っている。
・赤ちゃんのロや手足が震えることがある。
・赤ちゃんの手足が冷たい。
抱っこ紐の使い方が分からない。
・抱っこしたら赤ちゃんが体をつっぱる。
上の子が赤ちゃんを叩(たた)く。
上の子が赤ちゃんにおっぱいをしたら怒る。
上の子と赤ちゃんが同時に求めてきた時にどちらを優先すべきかオロオロする。
・上の子が赤ちゃん返りやイヤイヤ期と重なり大変。
・上の子を優先すると赤ちゃんは泣いていても放置になる。
・上の子にきつく当たってしまう。
・赤ちゃんの夜泣きで上の子が目を覚ます。
・赤ちゃんが直ぐに泣いて起きるので家事が進まない。
・自分で予防接種のスケジュールを立てることができない。
予防接種の副作用が怖い。
同時接種への不安がある。
・どこの小児科がよいのか選ぶポイントが分からない。
・1か月健診後の健診の場所や時期が分からない。
・コロナの影響で妊産婦教室などに行けず育児方法が分からない。
・コロナの影響で里帰りや両親に来てもらうことができず支援者がいない。
・コロナの影響で妊産婦の交流ができずママ友達がいない。
・コロナ感染が不安で散歩もできず家に閉じこもっている。
支援者が高齢で頼ることができない。
・生後何カ月頃から外出できるのか分からない。
・赤ちゃんと遊びに行く場所が分からない。
・赤ちゃんの泣き声で苦情がこないか心配。
・1カ月過ぎても悪露(おろ)が続いている。
・悪露(おろ)がなくなったのに産後2カ月頃少量の出血があった。
排卵や月経はいつ頃開始するのか分からない。
・思い通りにいかなかったり寝不足などで赤ちゃんにイライラしたり腹が立つ。
・急に不安になったり悲しくなり、涙が止まらないことがある。
・ささいな言葉で傷ついたりイライラして感情のコントロールができない。
・育児などの相談先が分からない。
・初めての場所や人への不安があるので相談できない。
・心配なことをネットで検索するとさらに不安になり怖くなった。
・医師、保健師、助産師など職種の違いに限らず、それぞれ助言が異なるので混乱した。
・母子訪問の電話で訪問前に助産師に相談できたことで気持ちが楽になった。
・母子訪問で助産師から助言や指導を受け、気持ちに寄り添ってもらえたことで安心できた。
出産してから助産院を知り、早く知っていたら行きたかった。


私たち助産師は、一人で悩みながら育児をされているお母さんをたくさん見てきました。
私たちが訪問させていただいた際には、悩んでいること、気になっていること、そんな心の内を聞か せていただきたいのです。
こんなこと聞いていいのかな?などと思わず、ささいなことでも話してください。赤ちゃんのこと、お母さん自身のこと、どんなことでもかまいません。
話していただくことで、少しでも心が軽くなり、お母さんが楽しく子育てができるお手伝いをしたいと思っています。

写真は、生野区で長年、助産師として活動している清輔(きよすけ)さん(左)。

大阪府助産師会に所属している生野区内の助産師の方々は、生野区役所で開催される子育て応援事業「いくのっこ広場」などで、育児相談などのボランティア活動にも参加していただいています。
※「いくのっこ広場」・・・生野区では、子育てしやすいまちづくりをめざして、市民の皆さんが中心になり、子育て応援イベント「いくのっ子広場」というイベントを開催しています。

生野区で活動されている助産師の方々。
みなさんやさしい笑顔で話を聞いてくれます。
心配に思っていること、悩んでいること、助産師さんに聞いてくださいね。

大阪府助産師会 生野区班 (ママと寄り添い隊)のみなさん
 【メッセージ】
母子がより良く暮らせるためにと熱い想いをもった助産師が集まる班です!
生野区の全家庭が子育ては楽しいと、笑い声が絶えない家庭になることを目指して活動しています。
〈主な活動内容〉 母子訪問、妊産婦教室、育児相談他…
大阪府助産師会 生野区訪問指導員のみなさん
【メッセージ】
私達が出産後の母子訪問を担当している助産師です。
楽しく子育てができるようお力になりたいと思っています。
訪問時には、お気軽に何でもご相談ください。



助産所(助産院)をご存じですか?

助産所は、助産師を施設の責任者とする医療法で定められた施設です。
お産だけでなく、妊婦健診などの産前ケアから、母乳や育児相談などの産後ケアまで、それぞれのお母さんや赤ちゃんに寄り添ったケアを行っています。 
助産師の清輔さんが運営している「はるる助産院(生野区中川東)」内部の様子。
赤ちゃんや家族とゆっくり過ごせるお部屋(写真左・中央)や、落ち着いた雰囲気の分娩室(写真右)などがあります。


新生児訪問以外にも、気軽にご相談いただけるところがあります。(無料)
区役所保健福祉センター (保健師・保育士等) 
☎06-6715-9968・9024  平日9:00~17:30

こころの悩み電話相談 (精神保健福祉士等)
☎06-6923-0936  平日9:00~17:30 

大阪府助産師会の電話相談 (助産師) 
☎06-6775-8894  平日9:00~17:30 

大阪市児童虐待ホットライン
虐待の通報だけでなく、お母さんからの 育児の悩み相談などもお受けしています。
☎0120-01-7285 24時間365日

援助者のいない方向けの制度(有料)

●産後ケア
退院後に体調不良や育児不安がある場合、 産科医療機関や助産所で母子のケアが受けられます。(1歳まで) 
●エンゼルサポーター
食事やそうじなど家事の手伝いをする ヘルパーを派遣します。(生後4か月まで) 

どなたでも利用できる制度(有料)

●ファミリー・サポート・センター事業
 赤ちゃんのお世話で大変なとき、上の子の送迎を依頼したり、 外出時に赤ちゃんを預けたりできます。 (おおむね生後3か月~10歳未満) 
問合せ
区役所保健福祉センター(保健福祉課内)2階23番
☎ 06-6715-9920 FAX06-6712-0652

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